先日、テレビ朝日系鳥羽慎一モーニングショーで 「社交ダンスがフレイル予防に効果的」 と紹介され、話題になっています。
当院にも日頃から社交ダンスを楽しむ方、競技会に向けて練習している方、パートナーとの時間を豊かにするためにダンスを続けている方など、さまざまなダンサーの皆さまがお越しになっています。

Netflixでは映画『10DANCE』も放映されるなど、社交ダンスが再燃しています。
今回の流れを受け、そしてダンサーの施術をしてきた経験から「ダンサー御用達コース」 を新しくご用意しました。
この記事では、社交ダンスがなぜ健康づくりに役立つのか、そして実際にダンサーの体に起こりやすい不調や、ケアのポイントについてお伝えします。
社交ダンスがフレイル予防に向いている理由
社交ダンスは、筋肉・関節・心肺機能・バランス能力など、さまざまな身体機能をまんべんなく使う“全身運動”です。とくに以下の要素がフレイル(加齢による心身の虚弱)予防に効果的と言われています。
下半身の筋力をしっかり使う
ワルツやタンゴを始め、どの種目も足裏の使い方や体重移動が重要です。
これにより太もも・お尻・ふくらはぎがバランスよく鍛えられ、転倒予防に直結します。
姿勢を整える力がつく
社交ダンスは“姿勢の美しさ”が最大の特徴です。
背骨の引き上げ、体幹の安定、胸郭の広がりなど、普段の生活では使われにくい筋肉が自然に働き、猫背や肩こりの改善にもつながります。
とくにラテンダンスではフリーアームと言って腕を美しく見せることが必須です。360度いろんな方向に腕を動かしていて、いつの間にか肩こりも解消してしまった事例もあります。
脳が活性化する
「ステップを覚える」「音楽に合わせる」「パートナーに合わせて動く」
この一連の動きは脳の前頭葉や海馬を活性化し、認知機能の維持にも役立つといわれています。
社会的つながりが生まれる
フレイル予防に欠かせないのは社会参加です。
ダンス仲間との交流は心身の健康にとって大きな支えになります。音楽に合わせてペアを組んで踊ることは孤立感の解消にもつながります。

ダンサーに多い体の悩み
これまで当院がみてきたダンサーさんには、次のようなお悩みが多く見られました。
・背中の張り、反り腰による疲労
・肩甲骨まわりの硬さ、腕の上げづらさ
・膝の違和感、ふくらはぎの張り
・足裏の疲れ、外反母趾の痛み
・パートナーとのホールドが崩れやすい
社交ダンスでは上半身は優雅に見せながら、じつは下半身がとてもハードに働いています。さらにホールドを維持するため、ローテーターカフ(肩の筋肉)、広背筋、腹斜筋、腹横筋などの細かい筋肉にも負担がかかります。
このバランスの取り方は日常生活とは異なるため、「運動量はあるのに、意外と使われていない筋肉がある」「逆に限界まで酷使している部分がある」という、ダンサー特有の筋肉の偏りが起きやすいのです。
ダンサー御用達コースの特徴
今回の新メニューでは、ダンサーの体を診てきた経験をもとに“踊りやすさ”、“動きのしなやかさ”、“ステップの安定” にフォーカスした施術内容を構成しました。
アームと体軸の調整
ホールドの土台となる鎖骨、胸椎、肩甲骨まわりを丁寧に整え、トップが広く見える姿勢へ。
プロムナードポジションやスイング系の動きがスムーズになります。
下半身の左右バランスの補正
右重心・左重心のクセをみながら、骨盤・股関節を滑らかに動けるように調整します。
ステップを踏み込んだ時の重心ブレが減り、リズムにのせやすくなります。
足裏~ふくらはぎの細やかなケア
足のアーチや足指の使い方が整うと踊るときの“床を踏む力”が蘇ります。
軽やかにステップを踏めるようになり、疲れにくさを実感される方も多くいらっしゃいます。
呼吸と体幹の連動を促す調整
ショルダーラインを保ちながらも脱力した力みにくい体へ。
ホールドの安定感が増し、パートナーとの動きがスムーズになります。
社交ダンスを長く楽しむために
社交ダンスは趣味で続けても競技として取り組んでも、人生を豊かにしてくれる素晴らしいスポーツです。
しかし「好きだからこそ無理をしてしまう」「身体の不調を我慢しがち」という方も多いのが実情です。そのため、練習の合間に十分なケアをしながら長く楽しめる体づくりがとても大切です。
当院の「ダンサー御用達コース」が、皆さまのダンスライフをより豊かに、快適に過ごすためのお手伝いになれば幸いです。お気軽にご相談ください。
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