関東地方の梅雨明けは7月上旬との予報、いよいよ本格的な夏が近づいてきました。
気温や湿度の急な変化に、なんだか体がついていかない…という方も多いと思います。
この時期になると耳にする「夏バテ」。
食欲がわかない、眠りが浅い、やる気が出ない…など。
その不調、じつは自律神経の乱れと関係しているかもしれません。
自律神経って、なに?
自律神経とは、私たちの体の内臓の働きを無意識のうちに調整してくれる神経のことです。
内臓の働きといっても胃腸のことだけではありません。
心臓の動きや呼吸、汗をかく、体温を保つ、尿を排泄する…など、ヒトが生きていくための縁の下の力持ちの役割をしています。
その内臓は、交感神経と副交感神経の2種類によってコントロールされています。
その両方がバランスよく働くことで、元気に毎日を過ごせます。
車に例えると、交感神経=アクセル、副交感神経=ブレーキと言い換えることができます。
真夏のような暑さと、冷房の効いた室内を行き来することで交感神経のスイッチと副交感神経のスイッチは頻繁に入れ替わります。そのために体温調節がうまくいかなくなるケースが見られます。
また、寝苦しい夜が続いたりすると自律神経のバランスが崩れて、だるさや不調が表れてきます。
自律神経を整える、3つの小さな習慣
ゆっくり呼吸してみる
心地よい静かな部屋で目を閉じます。
鼻から4秒吸って、吸い切ったら2秒止めます。
そして次に口から4秒かけてゆっくり息を吐いてみてください。
そのときに、できるだけ細く息を吸ったり吐いたりするのがポイントです。
1日3回、これだけでも副交感神経が働きやすくなり、心と体がふっと緩みます。

首・肩・おなかを冷やさない
エアコンの風が直接あたる場所は、とても冷えています。
薄手のストールや腹巻などを着用して体の冷えを防ぎましょう。
また、扇風機の風も長時間、おなじ場所に当てているといつの間には皮膚表面が冷たくなっています。
とくに夜、寝ていて足がつったことがある人は要注意です!
寝るときには足首をつつむように緩めのサポーターをして冷え対策をしておけば、安心して朝まで眠れます。
朝の日光を浴びる
朝、起きたらカーテンを開けて、太陽の光を浴びましょう。
室内に入り込んでくる陽の光でも十分効果はありますが、屋外に出て太陽を直接背中に当てるようにすると、なお効果的です。日光を浴びることで体内時計が整い、交感神経が自然にONになります。
また、日光浴はビタミンDの生成にも効果があります。
日差しの強い夏の間は、木陰で10分程度過ごすことでビタミンDが生成されやすくなります。

本格的な夏の前に
7月はまだ体が暑さに慣れていない時期です。
今のうちから準備しておくことで、夏本番を元気に乗り切る土台をつくっていけます。
当院では、自律神経のバランスを整えるクラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)も得意としています。

また、自分の時間を持つことも自律神経をうまく働かせる重要なポイントです。
「最近なんとなく疲れが取れないな…」と感じたら、ぜひご相談ください。
からだと心を整えるお手伝いをさせていただきます。