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ヒールで立つあなたの体は、足元で何が起きている?

女性がヒールを履いて立っているときのこと。

・ふくらはぎが張る
・足裏が疲れる
・外反母趾が気になる
・長く立っていると腰まで重くなる

…そんな経験はありませんか?

そして、多くの方はこう思います。
「ヒールだから仕方ない」
「年齢のせいかな」
「筋力が足りないのかも」

でもじつは半分本当で半分はウソなんです。
ヒールを履いて足が辛くなるのは、筋力不足だけではありません。

鍵になるのは、足裏の使い方。
ふくらはぎから足首、足裏と足の指にかけての連動性です。

今回のブログでは普段、何気なく立っているときに足元で何が起きているのかを解説していきます。


私たちは「前に倒れ続けている」

まず驚かれるかもしれませんが、ヒトは立っているだけで、常に前に倒れようとしています。

重心は足首より少し前にあります。つまり何もしなければ、顔から前に倒れ込むような立ち方をしています。そして、それを防いでいるのが、おもにふくらはぎ(腓腹筋、ヒラメ筋)です。

ふくらはぎは「体を起こす筋肉」というより、前に倒れないよう、ずっとブレーキをかけ続けている筋肉です。だから、立ち仕事やヒールを履いていて「ふくらはぎがパンパン」とか「アキレス腱が硬い」という状態になるのは当然のことなのです。

ヒールを履いた段階でふくらはぎはスイッチオン、働きっぱなしです。

でも、ふくらはぎだけで立っているわけじゃない

ここがとても大切なポイントなのですが、
本来、立っている姿勢は

・ふくらはぎ(腓腹筋、ヒラメ筋)
・足首の深い筋肉(後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋)
・足裏の小さな筋肉(足底筋群)

これらの筋肉がチームとして連携して、立っている体を支えています。

ところが現代女性の足はヒールを履くことで、硬い靴底、狭いつま先、長時間の立位…という劣悪な環境に晒されます。こうした環境が続くと、足裏の筋肉は逆に働きにくくなります。

足裏の筋肉がサボるとどうなるでしょうか。
代わりに、ふくらはぎ(腓腹筋、ヒラメ筋)が過剰に働いて、足関節に負荷が掛かることになります。
これが、ふくらはぎの張りや外くるぶしの違和感、さらには足関節の不安定感につながっていきます。

足裏は「感覚のセンサー」

足裏の筋肉は、もともと強い力を出す筋ではありません。その役割はもっと繊細です。
地面の感触を拾い、体に伝えて、重心を微調整する。いわば、姿勢のセンサー兼、微調整役といったところです。

前述したようにヒールを履くことで、このセンサーがかなり鈍ってしまいます。
すると体は、足裏が働かないからほかの部分で固めよう…という反応を起こします。

その結果、ふくらはぎ~太もも、腰までの一連の筋肉が必要以上に緊張している状態に陥ります。足裏の問題が足全体から腰の違和感に変わっていくのです。


本当は、母趾(足の親指)がカギ

もうひとつ重要なのが、親指のつけ根。
ここは本来、体重を受け止める柱のような存在です。ふくらはぎの深い部分から長母趾屈筋という筋肉が付着しています。

ところがヒールを履く時間が長いことで、

・親指側がうまく使えない
・体重が小指側に逃げる
・足の外側荷重になる

という癖がつきやすくなります。

そうなるとバランスを取るために、ふくらはぎの外側が緊張してしまい、足首が不安定になります。
場合によっては外反母趾が進行する一因にもなるのです。

【きちんと足の親指側に体重が乗れているか】

これは素足でもヒールを履いても、立っている状態を決めるとても大きな要素です。


よい立ち方は「力まない」

理想的な足の状態として、

・ふくらはぎが柔らかい
・足裏に体重を感じる
・足の親指が床を軽く捉えている
・肩で呼吸をしていない

という点が挙げられます。共通点は、必要以上に緊張していないこと=脱力です
床を強く踏む必要も、まっすぐ高く立つ必要もありません。
むしろ、足裏全体で床を感じながら親指側に静かに体重を預けるようにします。

この感覚を心掛けることで、ふくらはぎの負担はかなり軽減されます。


今日からできる簡単セルフケア

最後にとても簡単なセルフケアをご紹介します。

靴を脱いで裸足で立ちます。
1)親指のつけ根に軽く体重を感じます
2)ほかの4本の足指をギュッと握らず、床にふれる程度にします
3)そのままゆっくり体を揺らして、深呼吸を3回します

これだけですが、ふくらはぎがふわっと緩むのを感じられたら成功です。
ヒールを履く前や仕事から帰宅したあとなど、いつ行っても構いません。


まとめ

私たちは立っているだけでも、ふくらはぎや足首、足裏の筋肉が無意識のうちに協力して働いています。

ヒールを履いて不調が出るとき、多くの場合は足裏の筋肉が働かずに、ふくらはぎ=腓腹筋、ヒラメ筋のみが孤軍奮闘している状態です。

足元の感覚を取り戻すだけで、姿勢も、疲れ方も、体の軽さも変わってきます。
もし最近、「ヒールが辛くなったな…」と感じていたら、それは体からのサイン。ぜひ一度、足裏を使えるように意識を向けてみてください。

当院では、足裏感覚を取り戻す施術と足指の使い方もお伝えしています。

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