高円寺駅北口徒歩5分|平日 12:30~20:30 土日 10:00~18:00|タップしてカレンダーから予約

二足歩行の解剖学 40代から見直す歩き方と家事の工夫

家事のなかにあらわれる「二足歩行のクセ」

炊事、洗濯、掃除、買い物など。
家事を担っている主婦は毎日かなりの時間を「立って・歩いて・動き続けて」います。

そして、多くの方がこう感じています。
「特別なことはしていないのに、なぜか疲れる」
「夕方になると腰や肩が重くなる」
今回の記事では人間特有の二足歩行の仕組みと 40代以降に起こりやすい身体の変化について説明します。

四足歩行と二足歩行の決定的な違い

犬や猫などの四足歩行は、

・常に三点以上で地面を支える
・重心が低く安定している
・背骨が大きくしなり、推進力を生む 

という特徴があります。
4本足で安定して立てるため、身体の動きが硬くなっても崩れにくい構造です。

一方で人間の二足歩行は、

・支持点は左右の足のみ
・重心は骨盤より上
・頭という重いパーツが最上部にある

という非常に不安定な状態を保ちながら歩いています。
不安定な構造を補うために二本の足と背骨でバランスをとる仕組みを姿勢反射と言います。

家事動作に現れやすい、40代以降の歩行の変化

キッチンに立つと腰が疲れる、夕方に台所に立っているだけなのに腰が重くなってしまう。
これは「立ち姿勢の問題」ではなく、足の裏でうまく体重を支えられていないことが考えられます。
本来は両足と骨盤で分散される負担を、腰だけで一手に引き受けているためと考えられます。

40代以降は、歩幅が小さくなりやすい、足指を使いづらくなる、重心が後ろに残りやすいなどの変化が起こり始めます。結果として腰や肩、首のみで体重を支える形になり、家事のたびに肩まわりの筋緊張がたまりやすくなってしまいます。

そのため、洗濯物を干すときに肩や首が辛くなるといったことも起こり始めます。
洗濯かごを運び、両腕を上げて洗濯物を干す本来の動きは、下半身で身体を安定させて骨盤と背骨が連動しています。そして、上半身は軽く動くという流れが自然な姿です。
人間は二本足で立つからこそ、上下左右のバランスの偏りがそのまま体調不良として現れやすいのです。

家事がつらくなるのは「年齢のせい」ではない

40代以降に家事がつらくなるのは、急激に筋力が落ちたからではありません。
足からの感覚が弱くなる、骨盤を動かしづらくなる、背骨が柔軟性を失ってしまう…
などいくつかの要因が重なった結果、二足歩行の負担が顕著に表れていると考えられます。

二本足で歩けることは、家事を楽にすること

二足歩行は、日常生活すべての土台です。
歩き方が整うと、立っているだけでも疲れにくい体になっていきます。
そして普段、行っている家事も負担を軽く行えるようになります。
家事のしんどさは体からの「歩き方を見直してほしい」というサインなのかもしれません。

二本の足で歩くことは特別な運動ではありません。
しかし、日常生活のなかではひとり一人に動きのクセが出てきます。不調が出てから我慢するのではなく、「最近、家事がちょっとしんどい」という段階で身体を見直すことが、 40代以降の体を守る一番の近道です。

歩く・立つ・動く。
その土台を整えるお手伝いを、私たちは施術を通して行っています。

家事をしながらできる、姿勢と動きのポイント

施術とあわせて、 日常の使い方が変わると体はさらに楽になります。

炊事中
両足に均等に体重を乗せることで 「かかとだけ」「つま先だけ」にならないよう意識します。お腹を固めるよりも、足裏で立つ感覚を大切にしましょう。

洗濯物を干すとき
腕を上げる前に一度、足踏みをして膝と股関節を動かしやすくします。
腕は頑張って張らずに、足腰で重さを支えることを心掛けましょう。

掃除機がけ
歩幅を少しだけ広くして歩きます。
背中は股関節から傾けるようにして「体全体で前へ進む」ように意識します。
ムリに腰をかがめない(丸めない)ことがポイントです。

買い物帰り
荷物を持つ前に肩の力を抜いて、「頭が真上にあるか」を一瞬、確かめます。
がんばって重さに対抗するのではなく体の真ん中をイメージして荷物を持ちます。

家事で崩れた二足歩行は、施術で整え直せます

毎日の炊事や洗濯、掃除は「運動している」という意識はなくても、二足歩行のクセを修正する時間にもなります。
足で支えきれなくなった荷重を腰が引き受け、骨盤が動きづらくなった分を肩や首が代償して負担がかかる。この状態が続くと、セルフケアだけではいずれ追いつかなくなる時がやってきます。

当院の施術では、つらい部分だけを揉んだり押したりするのではなく、

・足裏が地面を感じられているか
・骨盤が呼吸するように動いているか
・頭が背骨の上に乗って支えられているか

といった、 二足歩行を支える「土台」から全身を整えることを大切にしています。

家事が楽になる体づくりをしませんか

家事の中で感じる疲れや違和感は、「年齢のせい」でも「気合い不足」でもありません。
それは、二足歩行という繊細な仕組みが少しだけ無理を抱えているサインです。

当院では、肩や腰といった症状だけを見るのではなく、立つ・歩く・動くという日常動作の土台から体のバランスを整えていきます。

「最近、家事のあとにどっと疲れる」
「夕方になると腰や肩が重い」
そんな小さな違和感のうちにケアすることで、これからの毎日が、ぐっと楽になります。

頑張りすぎる前に、動きやすい体を取り戻す時間をつくってみませんか。
家事も普段の生活も無理なく続けていける体づくりを私たちがお手伝いします。

手あて指あつ処あい治療院
東京都杉並区高円寺北2-2-21宝ハイツ
平日 12:30~20:30
土日 10:00~18:00

よかったらシェアしてね!