5月も下旬に入り、日中は屋外を歩いていると汗ばむほどに気温が上がってきました。
この時期に患者さんからよく聞くのが…
「最近、肩こりがひどくて…」
「首が張って頭痛まで出てきました」
といった声です。
春から初夏にかけて、肩こりや首のこりに悩む方がグンと増える時期なんです。
今回はその“意外な原因”と、手軽にできるセルフケアをご紹介します。
なぜ春から初夏にかけて、肩や首がこりやすくなるの?
気温が上がり、服装も軽やかになってくるこの季節。
一見すると体がラクになりそうですが、実はこんな要因が重なっています。
気温差と気圧の乱高下
春から初夏のかけて、朝夕と日中の温度差や気圧の変動が激しい時期です。
体はその変化に対応しようとするため自律神経が乱れやすくなり、筋肉も緊張しやすくなります。
スマホやPC作業の“積み重ね疲れ”
4月から始まった新年度の忙しさもひと段落するこの時期。
気持ちに余裕が出てきた頃に長時間、スマホ使用などが続くことで首まわりの筋肉が硬くなり、血液のめぐりも滞りやすくなります。気がつくと、慢性的なコリに悩まされる状態に陥りやすいのでご用心ください。

紫外線や冷房による“かくれ冷え”
意外かもしれませんが、春から夏にかけて増える紫外線も、体にストレスを与え、筋肉を緊張させる一因になります。
また、室内では冷房による“冷え”も始まっており、首や肩が冷えてこわばりやすくなりますので注意が必要です。
今からできる!肩こり・首こり対策3選
◎ 肩甲骨を動かす簡単ストレッチ
肩を回すだけでも効果的ですが、肩甲骨を意識して動かすと、より深い部分がほぐれます。
【やり方】
中指を肩につけたまま、肘で大きな円を描くようにゆっくり回します(前・後ろ 各10回ずつ)。
◎ 首元を冷やさない
5月でも、冷房の効いた室内では首まわりが冷えがちです。
薄手のストールやカーディガンで、首や肩を冷えから守る工夫をしましょう!
◎ 湯船につかって一日の疲れをリセット
シャワーだけで済ませがちな季節こそ、湯船で全身を温める習慣が血行促進につながります。
筋肉がふわっとゆるみ、眠りの質も良くなります。
さいごに
春から夏へと季節が変わるこの時期は、体の内側でも変化が起こりやすいものです。
ちょっとした違和感を感じたら、早めのケアを心掛けましょう。
セルフケアで改善するケースも多いですが、重だるさが抜けないような時は我慢せずに専門的な施術を受けることをおすすめします。