7月も半ばを過ぎて、もうすぐ梅雨明け。
例年であれば夏休みが始まる時期ですが、今年は少し様子が異なります。
相変わらずテレビのニュースでは日々、感染者数の発表が続いている一方で、経済活動も疎かにできないとGoToキャンペーンが始まりました。
外出自粛規制が開けてからも、そのままリモートワークが続いている企業もあります。
見方によっては、通勤時間が短縮できたり、感染症のリスクを抑えたりする効果を狙ってのことです。
長い方では、3月から始まりすでに5か月もの間、自宅で仕事をしている方もいます。
そのため、長時間パソコンに向かって座っていると腰や背中が辛くなり、首、肩もだんだんと硬くなってコリが生じます。これは、おなじ姿勢をしていることで特定の筋肉がずっと緊張してしまって姿勢に偏りがでた証拠です。
その結果、腰痛や肩こり、猫背、ストレートネックによる症状が現れてきます。
タイトルに「功罪」と大袈裟な書き方をしましたが、アフターコロナを迎えた今日、リモートワークを続けている方にとっての長時間、座り続けるデメリットを解消するいくつかの方法を記します。
ひと言でいうと「規則正しい生活をしましょう」ということになります。ひとつずつ具体的に見ていきましょう。
1.体を動かす習慣をつける
自宅で仕事ができる環境が整うと、多くの時間を家のなかで過ごすようになります。
ともすれば食事を買いに行く、必要なものだけ買いに出かけるといったことになりがち。
専門学校で習った生理学の先生は「ヒトは動物である」と言いました。
「動く物」と書いて動物、決して見下げているのではありません。
体を動かすことがヒトにとって重要な意義を持っています。
目安としては朝晩20分ずつ。
散歩をしたりラジオ体操をしたりといった手軽にできることで十分です。
とくに足腰をよく動かすことで、下半身の大きな筋肉が刺激されて全身の血液循環がよくなります。
2.お風呂に入る習慣をつける
これからの暑い季節。
夏はサッパリと冷たいシャワーでも浴びておしまいにしたいところ。
それでも入浴を進めるのは理由があります。
湯船につかることで内臓にも水圧がかかります。
その圧力はウエストが3~6cmも細くなるほど!内臓にかかる水圧が横隔膜を押し上げることで、心肺機能が高まります。
また、お風呂に入ると体が浮きます。
この時、体重は通常の約9分の1程度になります。63kgの人であればなんと体重は7kg!
浮力によって体が軽くなることで、普段、体重を支えている筋肉や関節にかかる負荷が減り、重力による脳への刺激が減りリラックスすることにつながります。
3.日常にメリハリをつける
こうして書いてはみたものの、これが一番難しいと感じます。
ヒトの行動範囲が狭められると、どうしても単調な日々になりがちです。
旅行やコンサートなど、人が移動する、大勢集まることも、まだ以前のようにはしづらい状況が続いています。
とくに都心に住む人であれば、まわりはいつも人工物に囲まれており、うまく気分を切り替えることが難しいかもしれません。
そんな時は思い切って、どうやって非日常を体験すればいいでしょうか。
具体的には、自然に接して五感を刺激すること。
自分で手軽にできることであれば、アーシングがおすすめです。
都内であれば石神井公園、井の頭公園など緑のある公園に出かけて、木陰で休むのはいかがでしょう。
できれば裸足で芝生の上を歩く、木に寄りかかってひんやりとした感触を確かめるのもお勧めです。
先日のブログでは呼吸のことを書きましたが、吸う、吐くといったリズムが滞ることなく繰り返されることが、心身ともに健康でいられる秘訣と思います。
ヨガや呼吸法、瞑想などを続けている方は、自分の感覚を捉えやすくなっています。
人それぞれ、自分に合った方法で上手くメリハリをつけて生きるリズムを整えましょう。