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日曜・徒手セミナー 2025.9.28開催レポート

筋膜リリース 骨格調整

4月より半期(6回)にわたり開催している徒手セミナーも9月でひと区切りとなりましたので、開催の様子を記しておきます。

徒手セミナーに対する想い

日曜・徒手セミナーは毎月開催しています。
指圧、マッサージ、あん摩などはおもに筋肉を押したり、揉んだりして筋肉のコリをほぐし、血行を良くすることを目的にしています。
それらの技術は専門学校に在籍している3年間で習得するのに十分な時間があるかと問われれば、足りないというのが現状です。

また、手技の種類として筋肉を対象とするマッサージ、指圧、あん摩ですが、ヒトのカラダ全体を見れば、筋肉だけでなく筋膜や骨格、神経、血管などさまざまなものが存在しています。
一口に「体調を整える」と言っても、その原因が筋肉にあるのか、骨なのか、血管なのかは症状により様々です。
このような背景を踏まえて、在学中または国家資格取得後にさらに学びを深めたいという意欲に応えるための講座を提供してきました。

これもひとえに、【一人でできることには限りがある。より効果的な徒手療法ができる仲間を増やして、多くの人の健康に寄与したい】という想いからです。
細々とですが、振り返れば10年以上続いている私の取り組みのひとつです。

筋膜リリース・第6回

前期6回目の講座は、筋膜リリースの最終回でした。
ひとつひとつの骨格筋の走行と機能を確かめながら、起始と停止を刺激することによって筋肉の柔軟性を高めるというこの方法は、岡山の治療家の先生からご教示いただいたテクニックから抜粋してお伝えしています。

今回の講座では、筋肉と筋膜のつながりを重視した【アナトミートレイン】のテキストを参考に施術体形を組み立ててお伝えしました。
例えば、12本あるアナトミートレイン(筋筋膜経線)のひとつ、SBL(浅後線)は、足趾の裏から始まって踵を通り、ふくらはぎ、大腿の裏、骨盤を経由して背骨の両側、首の後ろからアタマまでつながっていると考えます。
このライン上にある筋肉を一つひとつ施術していくという考え方です。

この場合、評価(検査法)としては相手に前屈してもらいます。
両手の指先から床までの距離(FFD)を確かめたり、前屈する際の動きをよく観察して代償動作があれば見逃さないようにします。
つぎに、背中や足の後面を触診をして筋肉の状態を確かめたあとで施術に移ります。
これまでに6つの筋筋膜経線に対して行う施術を学んできましたので、それらを総合的に活用する内容となりました。

実技の様子はこんな雰囲気です

私が行うセミナーの特徴は「フレンドリー」という言葉で言い表すのが相応しいと感じています。
学びの場をわかりやすく、私にもできた、という体験を通して技術を身につけてほしいという気持ちがあるからです。

今回はこれまで組んだことのない受講生どうしでペアを組み、実際の臨床の流れに準じて施術を行いました。
手順としては、1.症状のヒアリング、2.身体所見の評価(姿勢分析)、3.施術、4.再評価…という流れです。

最後に

20年以上にわたりマッサージ師の育成に関わってきて思うことは、技術は一朝一夕には身につかないということです。
セミナーでは、その場で効果を確かめることができた人もいれば、施術効果を高めるにはさらに練習が必要な手技もありました。ありがたいことに、繰り返しセミナーに参加してくださる方もいらっしゃいます。
それはひとえに、毎回、新しい気づきがあるからにほかならないと私は思っています。

徒手療法は道具を使わない分、施術者の手指が仕事をしてくれます。
学んだことを繰り返し実践していくことで、日々の臨床でもお客様の笑顔を引き出せる施術者になれると考えています。

後期は症状別の骨格調整のテクニックをご紹介します。
興味のある方は、次のページをご覧いただきお問い合わせください。
現時点で若干名、募集しています。

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