50代・女性、昨年からヨガを始めたお客様のケースです。
足を前後に開くポーズをすると右股関節が痛むというお悩みでお越しになりました。
左足を前に出しての開脚は痛くない…
右足を前に出して開脚すると右股関節が痛む。
そして左膝も伸びたまま…。
何とかなりませんか、と連絡をいただきました。
施術前に動きをチェックします。
ヨガで行う動きを実際に、目の前でしてもらいます。
すると、たしかに左右で違いがありました。
動作分析してみると、右足を前に出して開脚する時に【骨盤-腰椎の動き】がスムーズに回旋していません。
右足を前に出すので、骨盤も右から左に回る(左回旋)してほしいのですが、左の腰が硬くなっているため足の動きに骨盤がついて行っていないのがよくわかります。
反対に、左足を前に出して前後に開脚をする時は骨盤も左から右にスムーズに回っていきます。
この運動パターンは、じつは右利きの人に多く見られるケースです。
日頃の体の使い方がその人特有のクセとなって、ヨガで左右対称の動きをする時に制限が掛かっていたのです。
でもこの動き、本人はなかなか自覚できないんです。
ひと通り説明をしたのち、必要な箇所に手あてを施します。
施術後には、最初と同じ動きをして変化を確かめてもらいます。
結果、左右ともに前後の開脚ができるようになりました。
さらに動きをスムーズにするために動きの連動性をチェックしてみると、意外なことにポイントは左の肩甲骨にありました!!
左肩甲骨の動きがスムーズになることで前後の開脚もスムーズになり、右股関節に痛みなくポーズを取ることができたのです。体って、ほんと不思議な一面を見せてくれます。
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