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刹那塾(Setsuna)でライブ講師をしました

去る4月6日、8日2回にわたって、鍼灸師のためのオンライン学習サービス【刹那塾(Setsuna)】さんでライブセミナーの講師を務めましたので、記録として綴ります。
これまでにも刹那塾では、医療保険を適用した訪問マッサージについて講座を行ってきました。
今回は「鍼灸の効果を引き出す筋膜リリース」についてお伝えしました。

筋膜リリースとは何か?

筋膜リリース、と言っても全く同じものはなく検索するといくつかのやり方が出てきます。
・筋膜を捉えて伸ばすやり方…施術者次第ですが、かなり痛い施術をしているところもあります
・フォームローラーを使って行う筋膜リリース、これはいわゆるストレッチの類です
・道具(マッサージガン)を使って刺激するやり方、これもやり方次第では揉み返しを起こしやすいです

それぞれに独自の理論や背景はあるのですが、施術として提供する際に大切なことは「壊さないこと」
せっかく良くなりたくて施術を受けに来たのに、かえって体調を崩してしまっては本末転倒です。

2つ目は、安心、安全に受けられること。
体のことをしっかり学んでいて、強すぎない(適量の)刺激を入れられること。
ウイスキーなどのアルコールと一緒で、刺激に慣れてしまうとさらに強い刺激を求めるようになります。強刺激は体を痛めるリスクがあるからです。

3つ目は、施術者の負担が少ないこと。
指圧など力に頼って仕事をしていると、セラピストの手指を痛めてしまいます。
無理なく効果を出せる、そのような施術を私自身は心掛けてきました。
そして出会ったのが筋膜リリース・オリジンテクニックです。

このやり方は、受ける人への刺激は軽くて(痛くありません)力を使わないため施術者にも負担が少ない筋膜へのアプローチです。
そして、筋膜に働きかけることで再現性をもって筋肉を緩めていくことが可能となります。

筋膜リリースによる変化の例

これまでに筋膜リリースを行って得られた施術前後の変化の例を紹介します。

ケース(1)大胸筋

この症例では、大胸筋に筋膜リリースを行っています。
施術前後の比較として、腕を後ろに引くことで大胸筋のゆるみ具合いがわかります。

大胸筋が縮んだり固くなったりすると、いわゆる巻き肩になり背中が丸くなってしまいます。

ケース(2)腹直筋

この症例では、腹直筋に筋膜リリースを行っています。
施術前はおなかが固くて、後ろに反ることが十分にできませんでした。
それが、数分の施術でこのように痛みも減って背中を伸ばすことができるようになっています。

出産のときに帝王切開をしていて、その傷跡が今でも残っているという話でした。
実際に腹部にふれると横に長く手術痕が感じられました。
メスで切開した皮膚などの組織は、縫い合わせることで一旦は塞がれますが傷跡は残ります。

例えると、ジーンズの裂けたところを縫うと糸が残ります。
その糸は避けたところを塞ぐだけでなく、縫い合わせることによってデニム生地のストレッチ性を失わせてしまいます。帝王切開をした傷が治っていく過程では、同じようなことが女性の下腹部にも起きているのです。

ライブセミナーで伝えた大切なこと

刹那塾のライブセミナーは夜20時~21時30分まで、90分の講座です。
初日は、筋膜とは何か。どのような特徴を持っているのか。
どのようにすれば緩めることができるのか、についてスライドを示しながらお伝えしました。

施術のポイントは、軽い力で揺らすことです。
そして、そのために必要なのは筋肉の起始と停止を正確に触れることができる触診力です。

途中、テンセグリティという概念も示しながら、ヒトの体は筋肉一つ一つがつながって機能していることを説明しました。専門的には、筋連結または運動連鎖という表現をします。

当院でも筋膜のつながりに基づいて施術を行っています。
軽くふれて揺らす施術なので、強い刺激が苦手な方にも安心して受けていただけます。
揉むのでも押すのでもない筋膜リリースは、ゆらすだけで肩や背中が楽になるという感想をいただいています。

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