当院には腰痛や肩こりだけでなく、頭痛でお悩みの方もお越しになります。
病院で検査をしても原因ははっきりしない。けれども時々、頭が痛くなるという状況のお客様に行った施術の記録として綴ります。(ご本人のプライバシーに配慮して文章のみの記事となります)
初診時の様子と患者像
初めてA様がお越しになったときは、どことなく弱々しい雰囲気がありました。
50代の女性で、頭痛のほかに目の疲れ、肩がこる、睡眠が浅いなどいくつかの訴えがありました。
普段は家庭のことをしているのですが、頭痛がひどいときは一日寝込んでしまうこともあると仰っていました。
初回のヒアリングを行ってから背中にふれてみると、とくに左の肩甲骨内側にかたさが見られました。
ギュッと締め付けられるような感じがするとのことです。
また、小さい頃に転んで頭をケガしてしまい、縫った傷跡がまだあるとも仰いました。
子どもの頃は体が柔らかい分、症状として現れにくいのですが、成人するにしたがって体の変化とともに過去の傷が痛みを引き起こすケースもあります。
この場合も、日頃の姿勢の影響と子どもの頃のケガの両方の視点から施術をしていくことになりました。
施術経過の記録
2025.6.10/1回目
初回施術時に行ったのは、頭の傷跡のてあてと全身の骨格の調整です。
普段の姿勢や動きをまずは正していくこと。
地道ですが生活習慣によって起こる症状を改善していくキッカケとしては、これが最も近道と考えています。
2025.6.17/2回目
初めての施術後から5日ほどの間は随分と体が楽になった感じがしたと、まず始めに話されました。
初回は全身の調整に施術時間の多くを費やしたため、2回目は頭にふれて縫合(骨と骨のつなぎめ)を確認したあと、首から上への施術を重点的に行いました。
2025.6.25/3回目
治療院に来るなり、開口一番。
「首がギュッとする感じ」と仰います。詳しく伺うと用事があって5時間以上、車を運転したとの話でした。
長時間の運転は同じ姿勢を続けるため骨盤と背骨に筋緊張が残りやすくなります。
この日はおもに首と背中から足にかけて力を抜いて立てるように施術を行いました。
2025.6.30/4回目
目の奥が痛む、という訴えがありました。
専門的には群発頭痛として見られる症状のひとつと考えて、慎重に対処しました。
この日は左の背中、肋骨、肩甲骨まわりを中心に施術を行いました。
2025.7.7/5回目
右の後頭部に痛みがあって辛い、との訴えでした。
先週からの間、2回ほど目の奥が痛んだことがあったようです。
この日は、足元から順に調整していって、最後は頭と頚椎で終わるという施術パターンで行いました。
2025.8.7/9回目
おへそが捻じれているように感じる、という訴えがありました。
この日は施術の大きな転換点だったと記憶しています。
というのも、頭痛だけでなく肩こりや腰痛などの症状は、内臓の影響を受けているケースがあるからです。
いわゆる筋肉は体の表面(外側)にありますが、体の内側にある内臓の位置が整ってくることが根本的に筋肉と骨格のバランスを整えていくうえで重要な要素だからです。
1~11回目までは、週に1回の施術。
12回目以降は体調の変化に合わせて、2週間に1回程度の施術を行っています。
2025.10.16/15回目
「以前より頭痛が気にならなくなってきた」という嬉しい発言がご本人の口から出てきました。
初回の来院時から数えると、4か月ほど経過した時点です。
まとめ
A様の症状は頭の傷跡と背中の硬さが引き金となり、頭痛を引き起こしていたと考えられます。
長年、頭痛に悩まされてきたことを考えると約4か月の施術期間で頭痛の軽減が見られたことは順調な経過と言えるでしょう。
現在は月1回のペースでメンテナンスに通っていらっしゃいます。
症状が落ち着いたあとも定期的にメンテナンスをしていくことは、体調が大きく崩れないための予防の意義もあります。
当院では、一年を通じて季節の変化に合わせた体づくりをお手伝いしています。

