当院は、治療院での施術のほか、ご自宅またはホテル等ご依頼の場所に伺って施術する出張サービスも行っています。
施術する環境は異なりますが、お客様にとっては住み慣れた場所で施術を受けられることや、施術が終わったあと帰らなくていい(そのままゆっくり休める)などの理由で好評をいただいています。
この記事では、パーキンソン病と診断された男性(Tさん)に出張施術を行った記録として記します。
パーキンソン病で見られる4つの症状
・最近、足が思うように出なくなった
・しずかに座っていると手がふるえる
このような症状がある場合、病院へ行くとパーキンソン病(またはパーキンソン症候群)と診断されることがあります。
この4つに無表情(仮面様顔貌)を加えることもあります。
今回、施術のご依頼いただいたTさん(60代・男性)のおもな悩みは、足の運びが悪くなった(小刻み歩行)ことと、腰の痛みでした。
話を伺うと、時には転ばないように杖をついて歩いているとのことでした。
パーキンソン病では背中が丸くなってしまい、まっすぐ立つという動作がしにくくなります。そのため歩くときの重心が後ろ寄りになり、腰に負担がかかることで痛みが生じるようになります。
Tさんの場合、痛みがあるのは腰全体で触れてみると腰椎のまわりの筋肉はとても硬く感じられました。
マッサージだけではパーキンソン病に効果が十分でないケース
筋肉が固くなって足を運びづらくなるのは、パーキンソン病の症状の一つです。
実際に腰や足にふれてみると、たしかに筋肉はカチカチになっていると感じることがあります。
そこでよく言われるのは「筋肉をほぐすためにマッサージをしましょう」ということです。
しかし、それは程度の問題で実際にマッサージを行うには注意が必要となります。

固くなった筋肉をひたすら強い力で揉んだり、押したりしたらどうなるでしょう。
筋肉の固さに対抗するように強い力でマッサージや指圧を行った場合、揉み返しが起こることがあります。
ヒトの体は精肉店で売っている肉と違って、叩けば柔らかくなるものではありません。
体をスムーズに動かすためのドーパミンが減ってしまうことが、パーキンソン病の根本的な原因です。その証拠に薬を服用することにより一定の時間、体は動かしやすくなります。
固い筋肉をムリにほぐそうとするのではなく、マッサージは適度な刺激量、時間にとどめておくことと、マッサージのあとにストレッチを組み合わせて行うのが実際の施術の流れになります。
また、薬を服用している場合は効果のある時間帯(体が動きやすい時間帯)に施術を行うのが原則です。
Tさんの施術の頻度と変化の様子
Tさんが東京の実家に帰ってくるタイミングで、出張マッサージのご依頼をいただきました。2月の下旬から3月中旬にかけて、週1回のペースで合計4回、施術に伺っています。
1回の施術時間は約60分です。
背中と足の筋肉を柔らかくすること、足首と腰の動きをよくすることを目的としてマッサージと専用のストレッチを行っています。施術を重ねる毎にストレッチの割合を増やしていったことが挙げられます。
毎週1回、施術を続けたことで固かった腰まわりの緊張がほどけてきた手応えがありました。
Tさんは前かがみになっていた背中がスッと真っ直ぐに伸びることで腰に掛かる負担が減り、その結果として足を出しやすくなったり腰の痛みが軽減したと考えられます。また、同様の症例はこれまでにも数多く見てきました。
立つ、歩くなど日常生活を送るうえで必要な動きが改善していくことで、マッサージとストレッチがお役に立った一症例でした。
当院では自費の出張施術のほかに、医療保険を使った訪問マッサージも提供しています。
ご利用を検討している方は、下記のブログをご覧のうえお問い合わせください。


